犬の口内炎を知る
口腔内の粘膜に起こる炎症。
口内炎の症状
犬によく見られる口内炎には、系統性口内炎、潰瘍性口内炎、壊死性口内炎があげられます。
系統性口内炎
系統性口内炎は全身性の病気の一つの症状です。
食欲不振、あるいはお腹がすいているようなのに食事を取ろうとしないなどの症状が現れます。
大量のよだれが出たり、口臭がひどくなり、微熱が出る事があります。
患部には、赤い腫れやただれなどが見られます。
何らかの全身性の病気が原因です。
代表的なものにレプトスピラ症があげられます。
その他には糖尿病やかなり進行した腎臓病も原因となります。
潰瘍性口内炎
口の中の粘膜がただれたようになる潰瘍性の炎症で、まず歯肉に発症するのが特徴です。
犬の口臭が強くなり、粘々した大量の唾液を出すようになります。
強い痛みを伴うために食欲もなくなります。この口内炎は多くの場合、急激に発病します。
歯肉に炎症が見られたあと、潰瘍ができます。
潰瘍は口内中に広がります。
病気や疲労などで口の粘膜の抵抗力が弱まったときに、細菌に感染して炎症が起こると潰瘍を作ります。
壊死性口内炎
歯肉の先の、歯の表面から少し浮いた部分に出来る炎症です。
再発する特徴があります。
体力の弱った犬がかかりやすい病気です。
最も多い原因は、犬が歯周病にかかって、それ歯肉炎を拡大させて、引き起こすというものです。
口内炎の予防・診断・治療
治療
まずは、口の中を清潔に保つことが必要です。
他の病気が原因の場合はその病気の治療を行います。
また、口の中の歯垢などをきれいに取り除き、虫歯などがある場合はしっかりと取り除きます。